三浦 由莉さん
東京慈恵会医科大学 医学部医学科 2年(2024年度現在)
私が医師になりたいと思い始めたのは、小学生の頃です。将来は誰かの役に立ちたい、そのための職業は何だろうと考えて、真っ先に思いついたのが医師だったから、という単純な理由なのですが。ただ、それを親に話したときに「コツコツ努力ができて、人のために行動できるあなたなら、きっといいお医者さんになれる」と応援してもらえたことで、やってみよう、がんばろうと本気で考え始めました。
かんたんに叶う夢ではないということは、すぐにわかりました。人の命に関わる仕事なのだから、知識も覚悟も人一倍必要です。どんな目標であったとしても、それを叶えるためには、本人の努力は必ず求められます。でも、鎌女に入ってみて気づいたのは、「ひとりで戦うわけじゃない」ということでした。
鎌女での生活を振り返って、いちばんの魅力とも思えるのは「がんばったことをしっかりと評価してくれる環境」です。鎌女の先生方は、生徒ががんばっていること、努力していることを見つけて、認めてくださる方ばかりです。たとえば日々の課題でも、部活に関してでも、努力の跡を見つけて褒めてくださるんです。そうするとやっぱり嬉しくて、先生の期待を「少し超える」ことが習慣になり、次もがんばろうとモチベーションが湧いてきました。この習慣は、大学生活でもしっかりと生きています。
今は、医学部の2年生。目標は「医学的な見地で人の役に立つこと」だからまだまだ先の話ですが、「私だからこそできる貢献の仕方がある」と信じて、日々励んでいます。色々なところで、「良いお医者さんになるんだろうな」と言ってもらえることが多くて、とても嬉しく感じると同時に、身が引き締まる思いです。きっと、そう言ってもらえるようになれたのは、「鎌女での生活」があったから。目標を叶えるための、ちいさな努力。その努力を見逃さず、認めてくれる学校。それが私の母校で、私の原点です。