理科研修会に参加しました!
2024.03.14
神奈川県私立中学高等学校協会主催の理科研修会に、2名の教員が参加しました。
「公益財団法人かながわ海岸美化財団」の方を講師に迎え、相模湾の海岸ごみの現状を学び、鵠沼海岸の清掃実習を行いました。海岸ごみの発生源やごみの種類などの講義では、丹沢から散弾銃の薬きょうが海まで流れてくること、海岸ごみの7割は町からのごみであること、ビーチクリーンの件数は増加しているもののごみは一向にへらないこと、など、興味深いお話をたくさん伺うことができました。
実習では、引地川から流れ着いたごみを回収しました。
漂着した木くずは自治体で焼却処分されますが、その前に混入している様々なプラスチックごみなどを分別する必要があります。木くずに混ざって、いろいろなプラスチックごみが見つかりました。市街地からごみが流れ着いていることを実感します。
回収したごみを分類しました。ペットボトルが圧倒的に多い!瓶や缶、発泡スチロールや容器包装プラスチックのほか、ボールやハンガー、片方だけの靴も・・・。マネキンの頭部が見つかったときには驚きの声が上がりました。
続いて、砂をふるいにかけ、マイクロプラスチックを回収しました。プラスチックはカラフルなものも多く、砂の上でもすぐに目につきます。
わずかな時間でたくさんのマイクロプラスチックが!
人工芝の破片やビーズクッションの中身、プラスチック製品の原料となる樹脂ペレット、被覆肥料のプラスチック殻なども見つかりました。
本校に近い「材木座海岸」は、風向きの影響で相模湾の中ではマイクロプラスチックが多く集まる場所だそうです。
道徳などの時間でビーチクリーンに出かけることがありますが、ごみを回収するだけでなく、その発生源を想像し、対策を考えることが大事だと感じました。今回の研修に参加し、「ごみを出さない」ことの重要性を実感しました。
日本はプラスチックごみを海外に輸出していますが、『まず1割、自分が出すごみを減らす』など具体的な提案のもと、「ごみの回収」よりも「ごみの排出量そのものを減らす」ことが重要です。
今回の研修を、何らかの形で生徒にもフィードバックしたいという思いを強くしました。
こちらはマイクロプラスチック回収中の本校教員の姿。
前日の雨とは打って変わって気持ちの良い晴天のもと、楽しい研修となりました。