鎌女日誌

ペンから定規へ ③

投稿日 2023.12.06

「ペンから定規へ②」の続きです。

ワークショップでは、マーカーペンのインキ補充・組み立ての体験もさせていただきました。 ペンの胴体、ペン先、チップ、中綿、キャップ、インキで構成されています。ピンクとイエローの2色セット作ります。
まず、ペン先にチップをはめ、胴体に中綿を入れます。中綿に少しずつインキを吸収させ、胴体とペン先部分をしっかり止めたら完成です。中には、ピンクとイエローのインキを両方吸収させたり、ピンクの胴体にイエローのインキを吸収させたり、ピンクの胴体にイエローのキャップをはめたり・・・と、生徒それぞれにマーカーペンを組み立てていました。
一番上の2本は「使用済みペンリサイクルプログラム」で回収したリサイクル材を利用して生まれたボールペン(実際に商品化されたもの)です。多くの文具メーカーで、SDGsが注目される以前から、環境配慮型の商品開発に取り組んでおり、詰め替え式のものや再生材を利用したものなどが商品となってきました。今回、学校でも参加している「使用済みペンリサイクルプログラム」で回収したペンが、新しい商品となっていることを目にすることができ、生徒の関心もより高まっているようでした。

マーカーペンと定規は、今回のワークショップで生徒が実際に作ったものです。

プラスチックは、とても便利で私たちの生活から無くせないものになっている反面、環境問題とも密接にかかわっています。今回のワークショップでは、比重を利用してプラスチックを分類することができましたが、異なるプラスチックや金属など異なる素材が混ざっているとリサイクルに適さないというお話もあり、「プラスチックの分別の重要性」を体感的に学ぶことができました。「海洋プラスチック」や「ペットボトルのリサイクル」に関心がある生徒も多く、有意義なワークショップになったと思います。

「ペンから定規へ」 終わり。