鎌女日誌

高校2年 講演会

投稿日 2024.10.24

国立科学博物館動物研究部の田島木綿子先生をお招きし、「海の哺乳類からのメッセージ」というタイトルで講演会が開かれました。 田島先生は、獣医師を目指して進学し、現在は海棲哺乳類を研究されています。長年海棲哺乳類の解剖調査にも携わっており、2018年に由比ガ浜にシロナガスクジラの赤ちゃんが漂着(ストランディング)した際も、詳しい調査をされました。 「海棲哺乳類の研究を通して、哺乳類としてのヒトを改めて知ることができる」というお話の通り、ヒトと他の哺乳類を比較しながら、共通点や相違点、進化の過程を再認識するような内容でした。軽妙な語り口と興味深い内容に生徒も惹きつけられ、あっという間の2時間でした。  

また、海という現場に出ている立場から、マイクロプラスチックなどの海の環境問題やその影響などもお話しいただきました。様々な影響が報告されているなか、「やれること、できることを一つずつやるしかない」という言葉に研究者としての力強さを感じました。

生徒には「みんなも目標に向けて、力強く進んでほしい」と応援の言葉をいただきました。また、生徒からのたくさんの質問にも丁寧に答えてくださり、貴重な講演会となりました。